夏バテ予防の漢方薬

関東の梅雨明けは平年では719日頃で、明けた直後から最高気温が35℃以上の猛暑日になることが多くなります。急激な暑さと高湿度が重なるこの時期は体が暑さに慣れておらず、自律神経が乱れることで夏バテを引き起こしやすくなります

夏バテ対策の漢方薬は、「体がだるい」「食欲がない」などの不調を感じ始めた初期段階や、本格的な暑さが始まる前(6月下旬~7月頃)に飲み始めるのが効果的です。

夏バテの症状は「だるさ」「食欲不振」「むくみ」など人によって違うため、漢方薬もご自身の状態に合わせて選ぶのがポイントです。

代表的な3つの漢方薬をご紹介します。

1. 清暑益気湯(せいしょえっきとう)136
「とにかく体がだるく、食欲がない」ときの第一選択薬 暑さで消耗したエネルギー(気)と水分(水)を補い、胃腸の働きを整えて元気を回復させます。
・こんな症状に: 体が重だるい、食欲が出ない、軽い下痢、寝汗をかく。

2. 補中益気湯(ほちゅうえっきとう)41
「もともと胃腸が弱く、元気が底を突いている」ときに 胃腸の働きを底上げして、体全体のエネルギーを高める漢方薬です。夏が本格化する前からすでにバテ気味な方や、冷たいものの摂りすぎで胃が疲れている方に適しています。
・こんな症状に: 全身の強い倦怠感、食欲不振、寝不足でシャキッとしない。

3. 五苓散(ごれいさん)17
「むくみ、頭痛、エアコン冷え」が気になるときに 体内の水分バランスを整える漢方薬です。日本のジメジメした湿気や、エアコンによる冷えのせいで体に余分な水分が溜まり、頭痛やめまい、だるさを引き起こしているときに重宝します。
・こんな症状に: 体のむくみ、頭痛、めまい、吐き気、下痢。

※大切なポイント
漢方薬は自分の体質(証:しょう)に合っているかどうかがとても重要です。
また、他の薬と飲み合わせることで思わぬ副作用が出ることもあります。
まずはドラッグストアの薬剤師・登録販売者や、医療機関の医師に「今の症状」を伝えて相談してみてください。