フルミスト(経鼻弱毒生インフルエンザワクチン)の副作用
フルミスト(経鼻生インフルエンザワクチン)に対して「生ワクチンだから怖い」「鼻からウイルスを入れるのが心配」と感じられるかもしれませんが、結論から言うと過剰に恐れる必要のない、安全性と有効性がしっかり確認されているワクチンです。
海外(アメリカや欧州など)では20年以上前から広く使われており、日本でも厚生労働省の承認を経て2024年度から正式に接種が始まっています。
フルミスト(経鼻弱毒生インフルエンザワクチン)の副作用(副反応)や、接種後のインフルエンザ発症リスクについてまとめました。
1. 主な副作用(副反応)
フルミストは鼻へスプレーするタイプの「生ワクチン」のため、一般的な注射(不活化ワクチン)とは異なる症状が出ることがあります。
鼻水・鼻づまり(最も多い): 接種を受けた方の 40〜50% 程度に見られます。
咳・のどの痛み: 10〜20% 程度。
発熱・頭痛・倦怠感: 10% 前後。
その他: まれに胃腸症状(食欲不振、腹痛など)や、アナフィラキシーなどの重篤なアレルギー症状が報告されています。
2. 接種によりインフルエンザになることはある?
「完全なインフルエンザを発症する」わけではありませんが、軽度のインフルエンザ様症状が出ることがあります。
生ワクチンの仕組み: フルミストで使用されているのは、病原性を非常に弱めたウイルス(弱毒生ウイルス)です。鼻粘膜でウイルスが軽度に増殖することで免疫を作ります。
症状について: ウイルスが増殖する過程で、鼻水や軽い発熱など「風邪や軽いインフルエンザに似た症状」が出ることがあります。しかし、これは免疫を作るための正常な反応であり、通常のインフルエンザにかかったときのように重症化することは基本的にありません。
3. 周囲への感染(水平伝播)についての注意点
弱毒化されたウイルスですが、接種後数日から1週間程度は鼻からウイルスが排出される可能性があります。
家族・周囲への注意: ご家庭や身近に「著しく免疫が低下している方(抗がん剤治療中の方や重度の免疫不全者など)」がいる場合は、ウイルスが移るリスク(水平伝播)を避けるため、フルミストではなく従来の注射(不活化ワクチン)を選ぶことが推奨されます。
まとめ
鼻水や軽い発熱などのインフルエンザに似た症状が出る可能性はありますが、本物のインフルエンザのように重症化することは通常ありません。
針を刺さないため痛みがなく、1回の接種で済むメリットがありますが、周囲の家族の健康状態などを考慮して選択することが大切です。

