赤ちゃんの湿疹(乳児湿疹)について

赤ちゃんの皮膚は大人に比べてとても薄くデリケートなため、生後数ヶ月までの間にさまざまな湿疹が起こりやすい特徴があります。

「これって様子を見て大丈夫?」「受診したほうがいい?」とお悩み保護者の方は、当院までお気軽にご相談ください。

1. よく見られる赤ちゃんの湿疹の種類

赤ちゃんの湿疹は、時期や原因によっていくつか種類があります。

湿疹の種類主な時期・部位特徴と原因
乳児脂漏性皮膚炎

生後2週間〜2ヶ月頃(頭皮、眉毛、顔)

皮脂分泌が盛んなことが原因。黄色っぽいかさぶたや、ベタついた赤みが生じます。
乾燥型湿疹・あせも

生後3ヶ月以降
(頬、首、体、手足の折れ曲がり)

カサカサ・粉ふきや、汗詰まりによる細かい赤いポツポツ。バリア機能の未熟さが影響します。
接触皮膚炎(かぶれ)口周り、おむつ周りよだれ・食べこぼし・便などの刺激や、拭き取り時の摩擦によって局所的に荒れます。

乳児脂漏性皮膚炎

乾燥型湿疹・あせも
接触皮膚炎(かぶれ)

2. おうちでできる基本のスキンケア

日常のケアで大切になるのは「清潔」と「保湿」の2点です。

① やさしく洗う(清潔)

  • 低刺激性のベビーソープをしっかり泡立て、手のひらでなでるように洗います(スポンジなどでゴシゴシ擦る必要はありません)。

  • 頭皮の固まった黄色いかさぶたは、入浴前にベビーオイルやワセリンをなじませてふやかしてから、ぬるま湯でやさしく洗い流します。

② しっかり流して押さえ拭き

  • 石鹸成分が肌に残らないよう、ぬるま湯(38〜39℃程度)で丁寧にすすぎます。

  • お風呂上がりは、柔らかいタオルで水分を「押さえるように」拭き取ります。

③ 5分以内にしっかり保湿

  • 体を拭いたら、なるべく早くワセリンやベビーローションを塗ります。

  • 肌の上に点々と置いてから、手のひらで全体に優しく伸ばすように塗布してください。

3. 受診(小児科・皮膚科)をおすすめするタイミング

以下のような症状が見られる場合は、無理に家庭ケアだけで様子を見ず、お早めにご受診ください。

  • 黄色い汁(浸出液)やじゅくじゅくがある(とびひなどの細菌感染が疑われます)

  • 赤みや湿疹が全身に広がっている

  • かゆがって夜眠れない、機嫌が悪い、顔をすり寄せてくる

  • 保湿ケアを1〜2週間続けても改善しない、良くなったり悪くなったりを繰り返す

4. 当院での治療方針

当院では、お肌の状態に合わせて適切な保湿剤の処方や、炎症を抑える外用薬(弱いステロイド軟膏など)の調整を行います。

お薬の正しい塗り方やスキンケアのコツについても丁寧にご案内いたしますので、ご不安な点があれば何でもご相談ください。

💡 受診時のご案内

  • 「いつ頃から出始めたか」「広がっている場所」「使用している保湿剤」をお伝えいただくと診察がスムーズです。

  • 日によって症状が変わる場合は、スマートフォンで湿疹の様子を撮影してお見せいただくのもおすすめです。