ウンナ母斑とサーモンパッチ

世田谷区の3,4ヶ月健診を担当しています。健診でときどき顔や首筋に見られる赤いあざについてご説明します。

ウンナ母斑とサーモンパッチ、どちらも赤ちゃんの皮膚に見られる生まれつきの平らな赤あざ(正中線毛細血管拡張症)で、同じ毛細血管の拡張によって生じる兄弟のような疾患です。

最大の違いは「発生する場所」と「自然に消えやすいかどうか」です。

主な違いの比較

項目サーモンパッチウンナ母斑
発生する場所

顔の正中線付近

 

(額の中央、眉間、上まぶたなど)

うなじ〜後頭部

 

(首の後ろの生え際、後頭部の中央)

自然消退の傾向

消えやすい

 

1.5〜2歳頃までに80〜90%が自然消退

消えにくい

 

約50%(半数程度)は大人になっても残る

別名・愛称天使のキッス(Angel’s kiss)コウノトリのくちばし跡(Stork bite)
治療の必要性原則不要(経過観察)原則不要(経過観察)

共通する特徴

  • 見た目: 平らで盛り上がりのないピンク色〜淡い赤色の斑点。境目がやや不鮮明。

  • 変化: 泣いたり、お風呂に入って体温が上がったりすると赤みが目立つ。

  • 性質: 痛む・痒む・悪性化(がん化)することはありません。

臨床的な対応のポイント

どちらも健康上の影響はないため経過観察が基本となります。

  • サーモンパッチ: 幼児期までに自然に消失することが多いため、早期の治療は行いません。万が一3歳以降も濃く残る場合のみ、皮膚科等でのレーザー治療(Vビーム等)を検討します。

  • ウンナ母斑: 成人後も残りやすい特徴がありますが、成長とともに髪の毛で隠れる位置になることが多く、治療を要するケースは稀です。髪で隠れない位置に残り、本人が気にする場合に限りレーザー治療の対象となります。