ご家族がインフルエンザと診断されたときの感染症対策

ご家族がインフルエンザと診断されると、「他の家族に移らないか」「どのように看護すればいいのか」と不安になる方も多いかと思います。

インフルエンザウイルスは「飛沫感染」と「接触感染」によって広がるため、適切な家庭内感染対策を行うことが大切です。今回は、ご家庭で実践できるポイントを分かりやすくまとめました。

1. 患者様の「隔離」と過ごし方

可能であれば、感染されたご家族には「専用の部屋」で過ごしていただきましょう。

  • 部屋の分離:できる限り個室を用意し、食事や睡眠もその部屋で行います。

  • 家庭内でもマスク着用:同室に入る際や、患者様が部屋を出る(トイレ等)際は、お互いに不織布マスクを着用します。

  • 看護する人は特定の人に:お世話をするご家族を「1人」に決めると、家庭内での広がりを最小限に抑えられます(※妊娠中の方、持病のある方、高齢の方はお世話を避けましょう)。

2. 空間のウイルスを減らす「換気」と「保湿」

インフルエンザウイルスは乾燥した空気を好み、密閉された空間に滞留します。

  • 定期的な換気:1時間(または2時間に1回)、1回あたり5分程度、2方向の窓を開けて空気を入れ替えましょう。

  • 適切な湿度を保つ:部屋の加湿器などを利用し、湿度50%〜60%を目安に保つとウイルスの生存率が下がります。

3. タオルや食器の取り扱い

日常の生活用品からの接触感染を防ぎましょう。

  • タオルの共有は厳禁:洗面所や手洗い場のタオルは個別にするか、ペーパータオルの使用が最も効果的です。

  • 食器・衣類は通常洗濯でOK:洗剤を使って通常通り洗えばウイルスは流れます。分ける必要はありませんが、患者様の衣類を扱う前後は手洗いを徹底しましょう。

  • ドアノブやリモコンの消毒:ドアノブ、スイッチ、スマホ、リモコンなど、よく触る場所はアルコール消毒液(70〜80%濃度)で拭き取りましょう。

4. 出席停止・出勤自粛の目安

学校保健安全法では、インフルエンザの発症後の出席停止期間が次のように定められています。

「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児は3日)を経過するまで」

大人の出勤に関しても、会社規定がない場合は上記基準を目安に十分な休養をとることが推奨されます。

5. ご家族に症状が出た場合(二次感染が疑われるとき)

同居のご家族に「発熱」「全身の倦怠感」「関節痛・筋肉痛」「強いのどの痛み」などの症状が出始めた場合は、インフルエンザに感染している可能性があります。

発症直後(概ね12時間未満)は抗原検査で反応が出にくい場合もありますが、高熱や症状がつらい場合は無理をせず、事前にWEB予約またはお電話の上、当院をご受診ください。

当院では、インフルエンザなどの各種検査・治療薬の処方を行っております。ご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。