日本脳炎ワクチン供給停止のお知らせ

 日本脳炎ワクチンは現在2社で製造されています。
「阪大微生物病研究会(阪大微研)」が製造する「ジェービックV」と「KMバイオロジクス(KMB)」が製造する「エンセバック」です。
このうち「ジェービックV」に製造上の不具合がみつかり、4月から出荷停止されることとなりました。

これに対して厚生労働省では各自治体に向けて次の通知をしました。

1.日脳ワクチンの供給見通しについて

ジェービックVの供給状況を踏まえ、KMBに日脳ワクチンの増産を依頼し、2021 年度には、2020年度と比較して、100万本程度の増産が行われます。この増産分を 勘案しても、2社合計で、2020年度と比較して、2021年度は、80万本程度供給量 が減少する見込みです。

2.日脳ワクチンの定期接種に係る対応について

2021年度の特に前半において、日脳ワクチンの供給量が大幅に減少し、出荷量 の調整が行われる見込みであることから、当面の間、以下の対応をお願いします。

(1)医療機関等の対応について
1 必要量に見合う日脳ワクチンを購入いただくこと。
2 供給が安定するまでの間、4回接種のうち、1期の2回接種(1回目及

び2回目)の接種を優先すること。 (ただし、定期接種として接種が受けられる年齢の上限※が近づいてい る場合には、定期接種で受けられる年齢を過ぎないように、2021年度内 に接種を行うこと)。

※1期(1~3回目接種)は、生後6か月から生後90か月に至るまで、2期 (4回目接種)は、9歳以上13歳未満が対象。このほか、特例措置とし て、2007(平成19)年4月2日から2009(平成21)年10月1日生まれの者 は、9歳以上13歳未満の間に、定期接種として1期の接種が可能。また、 1995(平成7)年4月2日から2007(平成19)年4月1日生まれで、20歳 未満の者については、4回の接種が終了していない場合には、定期接種 として1期及び2期の接種が可能。

ということです。
現在、どちらのワクチンも出荷調整がかかっており、ほとんど流通しておりません。
当院在庫のワクチンも数が限られています。
このため、当院では日本脳炎予防接種を次のように制限させていただきます。
①当院で1期の接種が済んでおり、2回目接種の方のみ
②当院で過去に日本脳炎定期接種を受けていて、1期の追加接種や2期の期限が間近の方

ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。

 

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