GW前にインフルエンザ増加
今月に入り、インフルエンザが増加しています。
「インフルB型」流行 GW目前に 感染拡大のおそれ FNN PRIMEインフルエンザの流行が4月に入っても続いていて、B型ウイルスの感染者の割合が増えていることが要因とみられている。 インフルエンザは、一般的には12月から3月が流行シーズンだが、国立感染症研究所によると、4月8日からの1週間の患者数は、1医療機関あたり1.67人で、前の週の1.46人から増加していて、流行指数を示す「1人」を超えている。 インフルエンザは、A型のあとにB型が流行する傾向にあり、現状もB型ウイルスの感染者の割合が増えているという。 ゴールデンウイークでは、旅行や帰省などで多くの人が移動するため、感染の拡大に注意が必要。 |
東京都感染症情報センター発表の過去5年間のインフルエンザ推移グラフです。
例年でもゴールデンウィーク前に増加傾向でしたが、今シーズンは増加がやや顕著となっています。
当院で確認したインフルエンザは、
3月31日〜4月6日 A型2名 B型1名
4月7日〜4月13日 A型4名 B型2名
4月14日〜4月20日 A型0名 B型5名
4月21日〜4月22日 A型3名 B型2名
この時期の感染者増加は、例年どおりA型がある程度収束してきてからB型が流行することや、昨年インフルエンザワクチンを接種した方も免疫が切れてきた時期であるのも一因かと思われます。
昨シーズン(平成29年10月1日〜平成30年4月30日)と今シーズン(平成30年10月1日〜平成31年4月26日)の当院でのインフルエンザを比較すると、
A型 | B型 | |
昨シーズン | 129 | 219 |
今シーズン | 321 | 11 |
と、今シーズンはA型がかなり多く、B型が現時点では少数しか確認していません。
B型が流行せずにA型のみで収束したシーズンは過去にはほとんどなかったと思います。
これからB型がある程度流行するかもしれません。
熱が続いたり、関節痛、倦怠感を認めたら、様子をみずに医療機関を受診されることをお勧めします。