プラセンタ注射とは
プラセンタ製剤とは、ヒト胎盤(プラセンタ)から生理活性成分を抽出した医療用医薬品です。 胎盤は赤ちゃんのへその緒とつながっていて、栄養や酸素を赤ちゃんに届け、赤ちゃんを育てる役割を持っています。胎盤には細胞を育て、活性化させるたくさんの成長因子の栄養素がたいへん豊富に詰まっています。
医療用に使われているプラセンタ注射薬は、メルスモンラエンネックの2つの製剤が厚生労働省で医薬品として認可されています。

プラセンタ製剤の効果
次のような効果が報告されています。
更年期障害
免疫賦活作用:病気に対する抵抗力を高める
活性酸素除去作用:活性酸素を除去し、老化を防ぐ
強肝・解毒作用:肝臓の働きを強化する
妊婦の乳汁分泌促進作用:妊婦の乳汁分泌を促進する
抗アレルギー作用:アレルギーを抑える
疲労回復作用:疲労の回復を促す
美肌促進作用:シミ、シワ、ニキビを抑え、美白を促す
男性の更年期障害様症状や薄毛

プラセンタ製剤の種類
当院では更年期障害の保険適応があるプラセンタ注射製剤「メルスモン」をご用意しております。
メルスモンは加水分解法という製法で作られています。プラセンタの細胞膜を強酸で分解し、エキスを抽出する方法です。
ラエンネック は分子分画法で製造されています。必要な成分のみを特殊なフィルターを使って抽出する方法です。有効成分を壊さずにとりだすことができます。
製法には違いがありますが、臨床的には両方ともほとんど違いはないようです。

メルスモンは「更年期障害・乳汁分泌不全」、ラエンネックは「慢性肝疾患の肝機能改善」として厚省から医薬品の認可を受けています。

メルスモンは、1956年より更年期障害・乳汁分泌不全の治療薬として、開発されました。
プラセンタが持つ内分泌調整作用や自律神経調整作用によって、ほてり・のぼせ・イライラなどの更年期症状を改善する効果が期待できます。また、ストレスなど様々な理由から乳汁分泌不全に陥っている場合にも、プラセンタの多様な作用によって、出にくかった乳汁の分泌を促します。
ホルモンバラスが崩れてくる更年期(45歳~55歳くらい)の女性にとっては、総合的に考えてみると、ラエンネックより費用対効果が高いかもしれません。

副作用
現在のところ、医療用プラセンタの使用で重篤な副作用や感染症の発生というのは報告されていません。
副作用として比較的よく見られるものは、注射した部位の疼痛、かゆみ、腫れなどです。これはプラセンタに限らず薬剤を注射したときに見られる局所反応で、ほとんどが一時的なものです。
ヒトプラセンタ製剤による変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)の報告は、現在までに国内外ともにありません。
しかし、ヒト胎盤を原料としていることに由来する感染症伝播の危険性を否定できません。 そのため、献血ができなくなります。

保険適応
メルスモンは更年期障害に対して保険適応で受けられます。適応年齢は概ね45~59歳です。
用法としては1管を毎日又は隔日に投与するとされていますが、現実的には毎日通院するのは困難なので、週1-2回の投与をお薦めします。

保険が3割負担であれば、初回が約1300円、2回目以降1回につき約740円の自己負担となります。

初回は、副作用の説明、注意事項の説明をします。プラセンタ製剤を使用することを承諾する同意書をお願いします。

自費診療
自費診療の場合、メルスモン1回につき1200円(税込)です。

⑦リーフレット
メーカーご提供のリーフレットです。
ぜひご覧下さい。
更年期障害患者様向けリーフレット2025.06(PDF)
更年期障害患者様向け小冊子2025.08.05(デジタルブック)