年齢別麻疹抗体保有状況

はしかの話題が続きます。

はしかは非常に感染力が強く(1人→10人以上に感染)、空気感染するためマスクでは防げず、はしかに対する免疫をつけることが重要です。

日本国内の麻疹(はしか)抗体保有率は、2歳以上の多くの世代で90%以上(特に20-30代で高め)を維持していますが、2歳未満の乳幼児や10代後半~20代前半の年齢層で抗体保有率が95%を下回る傾向があると言われています。特に30代前半や15-19歳は低い傾向にあるため、感染拡大時には追加の予防接種が推奨されます。

国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト
2025年の年齢別の抗体保有状況です。
EIA法によるIgG抗体の推移を示しています。
赤色が2以上、黄色4以上、青色が6以上、緑色が8以上、紫色が16以上を示しています。
一般的には16.0以上を十分な免疫とする場合が多くなっています。グラフでは紫色のラインです。
初めての麻しん風しんワクチンは1歳になってから接種しますので、もちろん1歳未満の乳児の免疫はかなり低いです。
16以上の抗体保有率が50%を超えるのは1歳〜4歳、5歳以上の方です。5歳〜40歳代の方の2人に1人は感染を予防できるだけの十分な免疫がないことがわかります。

この推移グラフで1つ疑問点があります。
5歳から6歳の小学校入学前に、麻しん風しんワクチン第2期の接種がありますが、抗体価が上がらないのはなぜでしょうか?
ワクチンメーカーに質問中です。回答が得られましたらクリニック便りでご説明いたします。