花粉症
日本人のアレルギー性鼻炎の有病率は年々増加しています。この20年で1.5倍の
49%、花粉症は約2.5倍の39パーセントにも達しています。
なぜ増加しているかというと、以下のような原因が考えられます
・花粉飛散量の増加:戦後に植林されたスギが成長し、大量の花粉を飛ばすようになった。
・大気汚染: ディーゼルエンジンの微粒子などが花粉と結びつき、アレルギー反応を強めている。
・生活環境の変化: アスファルト舗装が増えたことで、一度地面に落ちた花粉が再び舞い上がりやすくなった。
・生活習慣: 不規則な生活、ストレス、食生活の変化による免疫バランスの乱れ。
●花粉症の基礎知識
花粉症の原因は、スギやヒノキなどの植物花粉が目や鼻の粘膜に付着し、免疫システムが過剰に反応してヒスタミンなどを放出するアレルギー疾患です。
花粉(アレルゲン)が鼻や目の粘膜に付着し、体内で抗体が作られ、再び花粉が侵入するとマスト細胞からヒスタミンが放出されて症状(くしゃみ、鼻水、目のかゆみ)を引き起こします。
「バケツ」の理論: 花粉の蓄積量が一定量を超えると発症すると考えられています。
国民の約3割~2人に1人が花粉症と言われる「国民病」です。
●鼻風邪との見分け方
| アレルギー性鼻炎 | ウイルスによる鼻かぜ | |
| 発熱 | 一般的に発熱はない | 発熱を伴うことが多い |
| 症状の日内変動 | 朝方が激しく(モーニングアタックという)、また就寝時に悪化することがある | 一日中いつでも |
| 症状の季節性 | 通年型(ハウスダストなど) →1年中しばしば起きる 季節型(花粉) →決まった月か季節の変わり目に起こる |
短期間で軽快 |
| 家族歴 | 家族にアレルギー歴を持つ人が多い | 特に関係がない |
| 鼻汁 | 水様性透明な鼻汁 | 粘稠で色のついた鼻汁 |
| 鼻粘膜 | 青白くむくむことが多い | 赤くなる |
●治療
1.薬物療法(症状を抑える)
- 抗ヒスタミン薬:眠くなりにくく、くしゃみや鼻水に効果的。
- 鼻噴霧ステロイド薬:鼻の粘膜の炎症を直接抑え、非常に効果が高い。
- 抗ロイコトリエン薬:鼻づまりが強い場合に有効。
- 点眼薬・点鼻薬:目のかゆみや鼻症状にに使用。
・眼瞼クリーム:点眼が苦手な人には1日1回瞼に塗るクリーム
2. 舌下免疫療法(根治を目指す) アレルゲン(スギ花粉)を少量から長期間服用し、体質改善を促す治療。治療期間は3〜5年程度。
その他、鼻粘膜のレーザー治療や、重傷者むけに抗体医薬「ゾレア」などがあります。


