新型コロナ患者数 4週ぶりに増加 “改めて感染対策に注意を”

 

新型コロナ患者数 4週ぶりに増加 “改めて感染対策に注意を”

2024年8月30日 NHK

新型コロナウイルスの全国の感染状況は、8月25日までの1週間では1つの医療機関当たりの平均の患者数が8.80人となり、4週ぶりに増加に転じました。厚生労働省は「これから夏休みが終わり学校が始まる所も多いので、改めて感染対策に注意してほしい」と呼びかけています。

厚生労働省によりますと、8月25日までの1週間に全国およそ5000の医療機関から報告された新型コロナの患者数は、前の週から3972人増えて4万3267人となりました。
また、1つの医療機関当たりの平均の患者数は8.80人で、前の週より0.3人増え、4週ぶりに増加に転じました。

厚生労働省は全国の流行状況について「例年、お盆明け以降に一時的に感染が拡大する傾向があるので、今後も状況を注視したい。これから夏休みが終わり学校が始まる所も多いと思うので、改めて感染対策に注意してほしい」としています。

専門家「夏休み明けなどで感染が再拡大の可能性も」
新型コロナウイルスの感染状況について、感染症に詳しい東京医科大学の濱田篤郎客員教授は「全国の感染者の数はわずかに増えているが、お盆の期間中に旅行や帰省などで移動する人が増えた影響を受けたと考えられる。感染者の数は来月にかけて減少していくとみられるが、夏休みが明けて子どもたちの間で接触の機会が増えることや、台風などによる長雨で屋内の密な環境で過ごす機会が増えることで、再び感染が拡大する可能性もあり、まだ注意が必要だ」と指摘しています。

そのうえで「学校が再開したあとも、発熱やせきなど新型コロナの感染を疑う症状がある場合は、なるべく自宅で休んでもらうこと、避難所など密な場所で過ごす場合はマスクを着けること、手洗いや換気など基本的な感染対策も引き続き心がけてほしい」と呼びかけています。

 

東京都感染症情報センターの統計です。
赤線が今年度、青線が昨年度です。
7月中旬から昨年度より減少傾向でしたが、お盆明けより4週間ぶりに再び増加傾向となりました。

昨年同様9月に入り再び感染者増加が予想されます。
引き続きご注意ください。人混みなどではマスクなどの感染症対策をお薦めします。