東京のコロナ感染者、10週連続増加

 

東京のコロナ感染者、10週連続増加 都医師会「昨夏上回る恐れ」
太田原奈都乃2024年7月19日 19時00分東京都内で新型コロナウイルスの感染者が増えている。都によると、8~14日の定点医療機関あたりの患者報告数は7・56人(前週7・14人)で、10週連続の増加となった。都医師会は、昨夏のピークを上回る流行となる恐れがあるとして、マスクの着用や手洗いなど感染対策の徹底を呼びかけている。コロナ感染者数、10週連続増加 入院者数は5カ月ぶり3千人超
8~14日には416の定点医療機関から3146人の感染報告があった。年代別では10代が最も多く、50代、40代が続いた。

都内の患者数は5月ごろから増加が続いており、都医師会の尾崎治夫会長は16日にあった定例会見で「昨年同時期の流行状況とかなり類似している」と指摘。「5類に移行して関心が薄れているが、このペースでいくと昨夏のピークより感染者が多く出るのではないか」と危機感を示した。

尾崎会長は特に、猛暑が続く中で高齢者の体力や免疫力が低下しているとして、「暑さとコロナの発熱、のどの強い痛みなどが重なると、持病が悪化して重症化する可能性がある」と話した。

●東京感染症情報センター発表の定点報告
赤い折れ線グラフが今年度、青グラフが昨年度、左端が1月1日、右端が12月31日です。
第17週(4月22日)あたりから昨年同様の傾向で、陽性者数が急増しています。
現在は1医療機関あたり10人くらいですが、これからも昨年同様増え続けると、
8月下旬にはほぼ倍(20人)になると予想されます。


●当院での1週間あたりのコロナ陽性者数

当院でも6月下旬から陽性者が急増しています。
先週は1週間で26名の陽性者を確認しました。

●新型コロナ治療薬

現在主に3種類の新型コロナ治療薬があります。
効果としては、症状の期間を短縮する、ウィルス排泄期間(周りの人にうつす期間)を短縮する、
重症化を防ぐ、味覚障害や咳が残るなどの後遺症の発症を軽減する、などの効果が期待されます。
ただし、薬代が高価です。
保険証で自己負担が3割の場合、ゾコーバが約15540円、パキロビッドが約29710円、
ラゲブリオが約28300円です。