5~11歳の方の新型コロナワクチン接種(小児接種)について

いよいよ各地で5〜11歳小児への始まりました。
世田谷区でも、集団接種が3月12日から開始します。
→新型コロナワクチン接種についてのお知らせ(5~11歳のお子様と保護者の方へ)

当院では3月19日(土)から毎週土曜日に5−11歳の新型コロナワクチン接種を行います。
ご予約は、
世田谷区新型コロナワクチンコール
電話番号 0120-136-652
または、
ワクチン接種予約サイト
https://vaccine-info-setagaya.org/link_new.html
でお願いします。
予約枠は3月10日(木)午後に公開します。

こどもにワクチン接種した方がよいかどうか、お悩みの保護者の方も多いと思います。
厚生労働省のQ&Aから抜粋します。
新型コロナワクチンQ&A(小児接種(5~11歳)

Q:なぜ、小児(5~11歳)の接種が必要なのですか。
A:小児においても中等症や重症例が確認されており、特に基礎疾患を有する等、重症化するリスクが高い小児には接種の機会を提供することが望ましいとされています。また、今後様々な変異株が流行することも想定されるため、小児を対象にワクチン接種を進めることとされました。

Q:小児(5~11歳)の接種では、どのような効果がありますか。
A:ファイザー社のワクチンは、5~11歳の小児においても、デルタ株等に対して、中和抗体価の上昇や発症予防効果が確認されています。
米国で5~11歳を対象に実施された臨床試験の結果によると、2回目の接種から1か月後の血清中の新型コロナウイルスに対する中和抗体価や抗体応答率(抗体価がベースライン値(1回目接種前)から4倍以上に上昇した被験者の数)は、別の臨床試験で有効性が確認されている16~25歳におけるワクチン接種後の中和抗体価や抗体応答率と比較して非劣性(劣っていないこと)が示されています。すなわち、5~11歳でも、16~25歳と同程度に抗体価が上昇し、有効性が評価できるとされています。
また、中和抗体価の確認後に行われた解析において、新型コロナウイルスに感染歴の無い人を対象に、2回目接種後7日以降の発症予防効果を確認したところ、90.7%であったことが報告されています。
これらのデータはオミクロン株が流行する前のものであり、小児における、オミクロン株に対するエビデンスは必ずしも十分ではありませんが、成人においては、オミクロン株に対する発症予防効果や入院予防効果が確認されています。

Q:小児(5~11歳)の接種にはどのような副反応がありますか。
A:12歳以上の方と同様、接種部位の痛みや倦怠感、頭痛、発熱等、様々な症状が確認されていますが、殆どが軽度又は中等度であり回復していること、現時点で得られている情報からは、安全性に重大な懸念は認められていないと判断されています。
臨床試験では、12歳以上と同様、2回目接種時の方が1回目接種時より発現頻度が高かった症状も多く、また、接種後1か月間では、頻度は低いものの、リンパ節症(リンパ節の腫れや痛み等)も報告(0.9%)されています。ただし、リンパ節症については、12歳以上においても発現している症状であること、例えばファイザー社の追加接種に係る臨床試験においても、ほとんどの場合が軽度であり、発現後短期間で症状が治まっていることが確認されています。
米国で実施された、ワクチン接種後の様々な症状に関する解析結果によると、5~11歳の男性においても、2回目接種時に心筋炎が報告されています。しかし、その報告頻度は12~15歳及び16~17歳の男性と比較して低かったことが確認されています。

Q:接種する量や回数は成人と同じですか。
A:5~11歳で接種する有効成分の量は、12歳以上で接種する量の3分の1になります。接種回数は12歳以上と同様、3週間の間隔で2回接種します。
※1回目の接種時に11歳だった方が、2回目の接種時までに12歳の誕生日を迎えた場合、2回目接種にも5~11歳用ワクチンを使用します。

日本小児科学会が、5~11歳小児への新型コロナワクチン接種に対する考え方を公開しています。こちらもご覧ください。
5~11 歳小児への新型コロナワクチン接種に対する考え方