インフルエンザ脳症

 

小6女児が“インフル脳症”で死亡 前々日は登校も… 医師「けいれんや意識障害あればすぐに受診を」

NBS長野放送

12/23(月) 18:42配信

 インフルエンザの感染が広がる中、長野県南信地方の小学生がインフルエンザ脳症を起こし、死亡していたことが分かりました。医師は、けいれんや意識障害などの症状が出たら、直ちに受診するよう呼びかけています。
インフルエンザ脳症で亡くなったのは、南信地方に住む小学6年の女子児童です。
地元の教育委員会によりますと、女子児童は今月13日、通常通り登校しましたが、14日に体調が悪化。医療機関でインフルエンザと診断され、その後インフルエンザ脳症を発症し、15日の夜、死亡したということです。
教育委員会は、予防接種を受けていたかなどの詳細については、情報をもちあわせていないということです。
インフルエンザ脳症は、けいれんや意識障害、意味不明な言動などの症状が出るのが特徴で、特に、子どもの発症が多いということです。

原山こどもクリニック・原山修院長:
「元気が良かったのが、だんだんとろとろと寝はじめて、起こしても起きないとか、突然、見えないものが見えて騒いで歩いたり、けいれんが繰り返し起きる。そういう症状があったら、直ちに夜でも休日でも医療機関を受診することが大事」

原山院長は、手洗いやマスクの着用など日頃から予防に努めることが最善の策だとしています。

原山こどもクリニック・原山修院長:
「予防接種をやっておく。用も無いのに人混みに出ない。手洗いをする。予防的な日常的な対策は日頃からする」

長野県は今月18日、統計開始以来、最も早い「インフルエンザ注意報」を発令。感染予防のほか、重症化を避ける為にもワクチン接種をするよう呼びかけています。

 

1.インフルエンザ脳症の発生頻度
脳症を発症するのはインフルエンザの患者1万人あたり数人で、毎年100~500人程度です。1~2歳までの乳幼児を中心に、就学前の子供の方が重症化しやすいと言われています。脳症になった場合の致死率は、以前は約30%と高かったのですが、ここ数年は7%前後で推移しました。それでも患者の25%程度に、知的障害や高次脳機能障害、てんかん、体のまひなどの後遺症が残ります。

2.インフルエンザ脳症が疑われる症状
発熱などの通常のインフルエンザの症状が出てから12~24時間後に出るケースが多いと言われています。このような症状が続くようなら、なるべく早く医療機関を受診してください。
①意識障害
呼びかけに応じない、痛み刺激に反応しないなど
②けいれん
1分程度から15分以上続く場合も
からだの左右バラバラに起きることもある
③異常行動や言動
突然立ち上がって部屋から出ようとする
興奮して窓を開けてベランダから飛び降りそうになる
意味不明なことを言う
突然笑い出す

3.インフルエンザ脳症と解熱剤
解熱剤使用と脳症との関連も明らかになっています。
発熱はインフルエンザの主な症状のひとつで、ウイルスに対する免疫反応の一部であり、必ずしも解熱させなければならないものではありません。38-38.5度以上の発熱があって、元気がなく、ぐったりしているようであれば解熱剤を使用してもよいでしょう。
解熱剤の使用の際、アスピリン(商品名:バファリン®など)やメフェナム酸(ポンタール®など)、ジクロフェナクナトリウム(ボルタレン®など)は使用しないでください。インフルエンザに使用できる解熱剤はアセトアミノフェン(アンヒバ坐剤®、アルピニ―坐剤®、カロナール®など)が主体です。解熱剤の使用で不明な点があればかかりつけ医と御相談ください。(日本小児神経学会より抜粋)