インフルエンザ流行状況②

インフルエンザが増加しつつあります。

早くもインフルエンザが流行

早くも全国的に流行期を迎えているインフルエンザ。札幌市保健所によると患者の報告数は2018年の37.5倍にもなっているという。今シーズンのインフルエンザについて医師は…

有明こどもクリニック・小暮裕之理事長:
常にインフルエンザウイルスは地球上で移動するような傾向が出てきています。

1つの医療機関当たりインフルエンザの患者報告数が1人を超えたことを指す流行期入りだが、厚生労働省の最新データによると11月17日の時点で全国31の都道県が流行期入りしていた。
さらに11月27日にめざましテレビのスタッフが独自に全国の都道府県庁に調査したところさらに増え41の都道府県が流行期入りしていた。

東京では11月に再び流行期入りしたインフルエンザ。都内の医療機関では待合室は親子連れで混雑していた。
問診の後、インフルエンザの検査を受けた1歳の女の子をもつ保護者に話を聞くと…

保護者:
インフルエンザA型でした。ウイルスがどこから来たのかわからないのがちょっと怖いですね。

統計開始以来2番目に流行期入りが早かった今シーズン。こんな理由も考えられると医師は指摘する。

有明こどもクリニック・小暮裕之理事長:
日本に入ってくる外国人による南北の移動も増えていることが原因ではないかと思います。

9月に開幕したラグビーワールドカップで世界中から約40万人の外国人が来日し、海外から早い時期にウイルスが持ち込まれた可能性もあるという。

今シーズンのインフルエンザの特徴

今シーズンのインフルエンザの特徴について医師は…

有明こどもクリニック小暮裕之理事長:
インフルエンザのA型の中にH1N1というタイプとH3N2型(香港型)という2種類あります。そのうちのH1N1を主流として流行している。

インフルエンザはA型・B型・C型に分類され、A型は高熱や全身に痛みや震えが出るのが特徴だが、それに加えH1N1型・H3N2型(香港型)は咳が多く出るため呼吸器系のトラブルを抱える人は重症化する恐れがあるという。

東京都インフルエンザ情報第7号からの抜粋です。

1.インフルエンザ患者発生状況 第47週 (11月18日 ~11月24日 )

【東京都】インフルエンザ定点*からの患者 報告数は1,225人、定点当たり3.00人で、 46週の定点当 たり2.00人から増加しました(図1) 。 島しょ( 9.50人/定点) 、中野区 (6.20人/定点)、荒川区(6.14人/定点)、 世田谷 (5.28人/定 点)、目 黒 区 (5.25人/定点)等、都内全域で、定点当たり患者報 告 数 が1人 を超 えています(図2)。
→東京都では第47週までの報告では注意報(10人以上/定点)を超えていませんが、注意報発令は時間の問題(あるいは今週すでに超えた)と思われます。

【全国】患者報告数は15,390人、定点当た り3.11人で、46週(9,121人、1.84人/定 点)より増加しました。(図1)。北海道(10. 12人/定点)が注意報レベルに達した他、 青森県(8.08人/定点)、石川県(6.04人/定点)、宮城県(5.14人/定点)、山形県 (5.13人/定 点 )、広 島 県 (5.04人/定点)等40都府県で定点当たり報 告数が1人 を 超 えています。
→全国的にもどの地域でもまんべんなく発生しており、北海度はすでに注意報となっています。

2.インフルエンザ集団発生状況
47週に、学級閉鎖等が56件 (保育所6件、幼稚園3件、小学校41件、中学校6件)

報告されました(図 4)。
→施設別では保育園からはじまり、小学生。中学生がだいぶ増えてきました。

4.ウイルス検査情報
【東京都】 43週以降に、感染症発生動向 調査による定点医療機関から27件の検体 が搬 入され、12件 からAH1pdm09が検 出 さ れました(表 1)。
→現時点ではほとんどがAソ連型(AH1pdm09)です。
インフルエンザはこれから本格的な流行期を迎えます。
今のうちの予防接種を受けて備えましょう。