インフルエンザ大流行④

インフルエンザ報告数がやっとピークを過ぎました。

インフルエンザ患者報告数、東京で減少に転じる – 前週比28%減、10歳未満が6割
CBnews東京都のインフルエンザの1週間当たりの患者報告数が減少したことが6日、都がまとめた1月28日から2月3日までの週の患者報告で分かった。前週は感染症法に基づく調査が始まった1999年以降で最も多い患者報告数となっていたが、減少に転じた。ただ、ほとんどの保健所管内で警報基準値を上回っており、学級・学年閉鎖の報告も続いている。

この週の1医療機関(定点医療機関)当たりの患者報告数は、前週比約28%減の45.67人。年齢別では、10歳未満が全体の約6割を占めている。保健所管内別では、多摩小平が62.86人で最も多く、以下は町田市(61.08人)、八王子市(61.06人)、荒川区(58.57人)、南多摩(55.29人)、葛飾区(54.38人)、多摩立川(54.24人)、西多摩(53.93人)、多摩府中(53.22人)、江戸川(51.42人)、世田谷(49.96人)、中野区(49.6人)などの順。渋谷区(29.57人)と千代田(29.0人)、島しょ(18.5人)を除き警報基準値(30.0人)を上回っている。

東京都感染症情報センターのインフルエンザ報告数の過去5年間の比較グラフです。
今年度は昨年度をも大きく上回りましたが、ピークは過ぎたようです。

当院での昨日までの推移です。
当院でもピークは過ぎましたが、小学生、幼稚園、保育園児の罹患が続いています。

今シーズンのインフルエンザのこれまでの特徴は、2種類のA型が同時に流行していることだと思います。AH1pdm09(いわゆる新型)が68%、AH3亜型(香港型)が42%です。当院でも2回A型に罹患する方がときどきいます。一度A型に罹ったからと安心しないでください。
現時点でB型はほとんど報告がありません。当院でもB型は12月に1名だけしか確認していません。

A型はピークを過ぎましたが、これからB型がシーズンを迎えます。例年では3月末まで続きます。
手洗い・うがいを励行して予防しましょう。