関東でも麻しん患者続出

関東でも麻しん患者報告が相次いでいます。

首都圏で麻疹患者続出、医療機関で感染した恐れも – 千葉県は定期接種2回促すも罹患の消防隊員は1回

2/27(水) 17:55配信 CBnews

首都圏で麻疹(はしか)の患者報告が相次いでいる。東京都は27日、18日から24日までの1週間に5人の報告があったことを明らかにした。埼玉県も26日、狭山保健所管内で3人が麻疹を発症したと発表。3人のうち2人は医療機関で感染した可能性があるという。千葉県は予防接種が有効だとして「2回」の定期接種を必ず受けるよう呼び掛けているが、同県内で麻疹患者の救急搬送に関わって罹患した恐れが指摘されている消防隊員の接種歴は「1回」だった。
東京都によると、2019年の麻疹の患者報告数は19人。11年の流行に次ぐペースで増えている。埼玉県の19年の患者報告数は4人で、海外で麻疹に感染した患者から二次感染したとみられるケース(医療機関スタッフを含む)もあるという。同県は、麻疹の症状が出た場合、医療機関を受診する前に保健所に連絡し、その指示に従い、マスクを着用し医療機関での受け付けを済ませるよう求めている。
千葉県でも患者が増えている。同県によると、麻疹患者を救急搬送した30歳代の消防隊員が24日に麻疹と診断された。他の人へ感染させる可能性のある期間に隊員が利用した施設での接触者調査を実施し、健康観察を始めた。同県内の19年の患者報告数(24日時点)は6人で、このうち4人は予防接種歴が「なし」「不明」だった。麻疹と診断された救急隊員は予防接種を2回受けていなかった。
1回の接種で麻疹の免疫ができる割合(抗体陽転率)は約95%とされている。麻疹が流行した場合、免疫のつかない約5%の人は発症する恐れがあるため、不特定多数の人と接する救急医療関係者らについては、2回接種を受けたり、抗体検査で確認したりする必要性が指摘されている。こうした理由などで、千葉県のように2回の定期接種を推奨する自治体が多い。

●国立感染症研究所発表の推移グラフ 2019年第7週(〜2月17日)

2013年以降最大の報告数となっています。

都道府県別では大阪府が最も多く77名、次いで三重県が49名、愛知県が20名、東京都が14名となっています。

年齢別では20歳前後が最も多く、0〜20歳の罹患者の過半数は予防接種歴なし、または不明となっています。

麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。
麻しんの予防接種が最も有効な予防方法です。また、麻しんの患者さんに接触した場合、72時間以内に麻しんワクチンの接種をすることも効果的であると考えられています。麻しんワクチンを接種することによって、95%以上の人が麻しんウイルスに対する免疫を獲得することができると言われています。また、2回の接種を受けることで1回の接種では免疫が付かなかった方の多くに免疫をつけることができます。
ワクチンを1回接種されている方でも、免疫が落ちている可能性もあるため、2回目の接種をお薦めします。
風しんも流行しているため、麻しん風しん混合ワクチンがお薦めです。